超身体能力のショットです!!
解説していきます。
今回は船水選手のジャンピングストロークです。
後ろに下がりつつのジャンプストロークがなぜこんなに鋭いボールになるのでしょう。
まずは、何度かジャンプ系で説明している足の伸縮により力を生み出すポイントです。
今回は足を曲げて小さくなる時に力を生み出しています。
つぎは重心移動です。
ボールを後ろに追っている状態のためジャンプ右足踏切の時点では重心が後ろにあります。
このまま普通に飛ぶとそのまま体ごと後ろに動いてしまいます。
しかし、船水選手の場合は踏み切った空中で踏ん張り、
着地の左足は踏み切った右足より後ろに下がっていません（ボールを打つ方向に対して）。
空中で踏ん張り着地するときは左足に重心が乗っており、
右足は踏み切ったときよりも前に着地しています。
これが重心移動を後ろから前に行なった証拠であり、重要なポイントです。
一番誰も真似できないのが、スイングスピードです。速すぎます。
打点的には打ちやすいところよりは少し後ろ目です。普通の人だとかなり苦しい打ち方になります。
スイングスピードの速さとこのジャンプを使うことで上手く打ち返しています。
それを支えるのが軸となる左手および肩のブレなさです。
ジャンプしてバランスが取りづらい状況なのに右腕以外は固定されているかのように見えます。
ラケットが最短で無駄なく左肩まで収まる様子がスローで見るとわかると思います。